そば岡部→富岡製糸場 |

連日降り続いていた雨が嘘のように、晴天となったこの日。
気心知れた仲間とともに、群馬への一泊二日の旅のはじまり。
まずお昼ごはんに向かったのは
藤岡にあるモダンでシックな外観が目をひく「そば岡部」

愛らしいウサギの形をした引き戸の取っ手。
ここが蕎麦屋だと教えてもらわなければ、自分では絶対気が付かなかったと思うな。
話には聞いてはいたけれど、美術館のようなすっきりとした佇まいにびっくり。

外観同様、店内も落ち着いた和モダンな作り。
ちょうど平日のお昼時に到着したので、少し待ったけれどー。
逆にその待ち時間に、お庭や店内の様子が色々観れてちょうど良かった◎

席が空いて、運よく入口脇の個室へ。
木の長テーブルに堀ごたつ。 目の高さに切り取られた新緑のお庭。
ゆったりとした気持ちのいい空間だなぁ。

友人オススメのお昼のセットを注文。
はじめに出てきた蕎麦豆腐は、滑らかな舌触り。
カリっとした蕎麦の実のアクセントもいいね。

メインは野菜天と冷たいお蕎麦。
もり蕎麦か田舎蕎麦が選べるというので、私は迷わず田舎蕎麦を。
素朴でダイレクトに蕎麦の味が楽しめるので、私は挽きぐるみの田舎が好き。

最後までサクっとした触感が楽しめる固めの衣の野菜天。
上品なもり蕎麦も味見させてもらいつつ、大好きな田舎蕎麦を堪能したら
デザートのフルーツ入り杏仁豆腐で〆。

気分的には、昼からゆるりと蕎麦屋呑みでもしたいところだけれどー。
なんといったって、今日泊まるお宿の夕食は盛りだくさん。
ここはぐっと我慢して、腹ごなしも兼ねて車で移動。

私も含め、仲間内でも来たことのない人が大多数ということで◎
お宿からも近いし、せっかくだから一度は見てみようかと
やってきたのは富岡製糸場。

鎖国後に本格化した諸外国との貿易の中で
その品質の高さが評価され、日本の重要な輸出品となった生糸。

高品質の生糸を大量生産する体制を整えるべく
生糸の品質改善・生産向上と、技術指導者育成のため
明治政府が模範工場を設立したのが、富岡製糸場の起こり。

明治、大正、昭和ー。
時代を超え、官から民へ経営体制が移った後も
一環して生糸を作り続けたこの工場も、昭和62年には操業停止となったけれど。

特筆すべきは、明治初期に作られた建物が、今もそのまま残っているということ。
明治政府が造った官営工場の中で
創業当時の姿を今も残しているのは、富岡製糸場のみなんだとか。

普段有名所は人混みもあって避けることが多いので、
こういう場所には久々に来たのだけれどー。
じっくり見始めたら、社会科見学のようで面白かったなぁ。

世界文化遺産登録まではあと8日!
これが認められれば、近代産業遺産として日本で初めての登録になるそう。
無事認定されるといいね。
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さてー。
そろそろいい時間になってきた。
夜呑み用の買い出しを済ませたら、大好きなあのお宿に向かいますか◎