2017年 12月 20日
もてなしの心としつらいと |
祓川神楽当日は、朝早くから氏子総出で準備がはじまる。
私たちも効率よく分担しようということで
私たちも効率よく分担しようということで
K木家での振る舞い準備組と別れ、私と友人は神楽殿でのしつらいのお手伝いへ。
神楽を舞うところを御講屋【みこうや】といって、当日作り上げる決まりなのだそう。
設営については神楽の舞い手を中心に男性陣が取り仕切るので
私たちは裏で、そのしつらいに必要な紙垂や御幣などをせっせと作る。
設営については神楽の舞い手を中心に男性陣が取り仕切るので
私たちは裏で、そのしつらいに必要な紙垂や御幣などをせっせと作る。
神社で見かけたことはあっても、その名前さえ今回はじめて知ったよ、、、(汗
地元の人に教えてもらって紙垂を折る。この形は稲妻を模していて
地元の人に教えてもらって紙垂を折る。この形は稲妻を模していて
落雷があると雨が降って稲が育ち豊作になることから、五穀豊穣を祈願するもの。
他にも神楽で使う笠や紙吹雪など、見よう見まねで悪戦苦闘していると
「休憩だよ~」と声をかけてもらって、お茶とお菓子で一息ついたり。
具材たっぷりの暖かい豚汁のお昼ご飯を、皆さんの輪に混じって一緒に食べたり。
微力ながら、今回一緒に場づくりのお手伝いをさせてもらえたことで。
老若男女問わず地域の人たちが一体となって
大切に神楽のしつらいを作り上げていく様を、まじかに見られたのは幸いだった。
途中で霧島東神社で宮司さんから
神社の成り立ちや神楽にまつわるお話を聞くため、一旦お手伝いを離脱。
戻ってきたときには、神楽殿に御講屋ができあがっていた。
神棚中央には天照皇大神宮を祀り
正面の鳥居を法殊門、反対側に延命門、右側に福徳門、左側に成就門。
四つの鳥居はそれぞれ春夏秋冬を表していて、飾られた切り絵にも四季の風景が。
御講屋の中央から吊り下げられているのは「ヤタンバン」という円形の竹かご。
かごの周囲には天の7神、地の5神の名前を切り抜いた紙が貼られていて
中には三種の神器の一つである八咫鏡が入っているのだそう。
日も暮れてきた。
私たちもK木家に戻って、神楽がはじまる前にしっかり腹ごしらえ。
一足先に振る舞いのために用意された手打ち蕎麦とおでんをいただく。
神楽の日はとても家庭のおかあさん一人では手が足りなくて
お嫁さんやお友達もお手伝いに来るとは聞いていたけれど。
この日のために蔵から大量の食器や大鍋を出し
前日から丁寧に仕込みをして約100人分の料理を用意する。
家の準備は所々しか見ていなかった私にも、その大変さは一目瞭然でー。
それでもこの振る舞いが今も続くのは
ともに神楽の奉納を見届ける人に対しての、もてなしの心故なのだろうなと思った。
神楽の場をしつらえるのも、礼をつくして神様をもてなすため。
その心は同じなのかもしれない。
さぁ、神様が降りてくる夜がくる。
by bukubuku_abuku
| 2017-12-20 22:24
| +201712 宮崎 祓川