2015年 10月 06日
ガラスの茶室―光庵―@将軍塚青龍殿 |
標高220m。
京都を一望できる板敷きの大舞台に佇むは
ガラスでできた透明な茶室―。
ちょうど9月から運行をはじめたという循環路線バスに乗り
三条京阪から東山ドライブウェイをぐんぐんと登っていくこと約20分。
向かったのは総檜造りの重要文化財「平安道場」を移築し
2014年10月に建立されたばかりの「将軍塚青龍殿」
青蓮院の飛び地境内の将軍塚といえば
もともと五山の送り火や、比叡山などを一望できる場所として有名。
見て! 標高220mの山腹にせり出した舞台から見えるこの景色!
そう。ここは青龍殿の建物とともに作られた大舞台がまた圧巻でー。
大舞台といえば清水寺が有名だけれど
この青龍殿の大舞台はなんと清水の4.6倍、延面積は1,046㎡!
もちろん、この場所自体にも惹かれたけれど。
今回のお目当ては、今年の春からこの場所で展示されているこちら◎
京都・フィレンツェの姉妹都市提携50周年を記念した特別展覧会。
「吉岡徳仁 ガラスの茶室―光庵」
2011年のヴェネツィア ビエンナーレでデザインが発表されていたけれど
完成した作品が披露されたのは、今回がはじめて。
一見すると、無機質で何もないガラスの空間ー。
けれどそこに見え隠れするのは、水のようなゆらめきであったり。
天候や時間によって形を変える光や影の表情、
はたまた茶室を通して見える景色や季節の移ろいであったり。
うーん、ここには会期中にまた来たいなぁ。
刻々と移りゆく夕暮れの空に溶け込む茶室を見てみたい。
帰り道ー。 帰ろうにも循環バスは一時間に一本。
次のバスまでは時間があるなぁということで、徒歩で下ることに。
行きのバスは東側(山科)からだったけれど、この道は西側を下るルート。
そこまでキツくはないけれど、しっかりとした山道が続く。
途中何ヵ所か分かれ道があって、円山公園や粟田口にも行けたけれど
私たちは知恩院への道を選択。
将軍塚からだいたい20分ぐらいかな。
山道から法垂窟の前を通り過ぎ、大鐘楼の裏から知恩院へ。
東山方面に来るのは、もう7~8年ぶりかしら。
久しぶりに観たかった御影堂は
大規模修理中で入ることはできなかったけれど。
気持ちのいい秋晴れの中
思いも寄らず山道を散策までできたのは楽しかったな。
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そういえばー。
ガラスの茶室の公開期間は、当初一年ほどだったと思うのだけれど。
現在HPでは終了日が未定になっているので、会期が延長された模様。
この機会に是非、
京都ならではのロケーションでの展示を
楽しんでみてはいかがでしょ◎
by bukubuku_abuku
| 2015-10-06 23:45
| 週末京都