2011年 06月 17日
藤城清冶 自宅スタジオ展 |
豊かな色彩。音を奏でるこびと達ー。
いつかは原画を見てみたいと思っていたところ
20年ぶりに自宅スタジオ展を開催しているというので洗足へ。
受付を入ってまず驚いたのが、迎えてくれたたくさんの動物たち。
犬、猫、インコ、アロワナ、フクロウ、ワライカワセミまで!!
作品に関連した演出なのかな。と思っていたら、こんなスケッチがー。
どうやらこの動物たちは、作家が飼っている子たちらしい。びっくり!
その作家は藤城清冶さん。
87歳になった今も意欲的に創作を続けている、影絵作家の第一人者。
絵本などの印刷物で見ても、十分美しいと思っていたけれどー。
当然ながら、後方から光を受けて映し出される影絵本来のかたちには適わない。
一層際立つ光と影のコントラスト。
そこに色とりどりの鮮やかな色彩を加えた幻想的な世界は
氏が「光と影の詩人」と呼ばれていることを素直に納得させてくれる。
最近の積極的に取り組んでいるという日本の風景。
京都の清水寺、広島の原爆ドーム、福島の三春の滝桜 etc.
現地まで何度も足を運んでスケッチをし、作成したというこれらは
いつもの幻想的なメルヘンタッチとは違っていてー。
秋田の竿灯祭り。
お祭りの場独特の高揚感。
迫りくる提灯の群れに圧倒される。
意外で、、、でも私的にとても印象的だった軍艦島。
影絵で廃墟・・・?と思ったけれど、廃墟だからこその光と影がそこにはあって
逆に陰影が際立つ迫力ある作品だと思った。
そして最新作である、爆笑問題・太田光著『マボロシの鳥』の挿絵。
今回の絵本化にあたり作成された40枚の影絵たちが並ぶ。
通常一枚に五日はかかるのに、本作は二日ほどの急ピッチで仕上げていったのだとか。
薄暗い劇場。
煌々と差し込むスポットライトの光。
滑稽な出で立ちの魔人。
物語の舞台が変われば、一転して影絵はやさしい色合いに。
七色に輝く羽根。
マボロシの鳥。
会場には、物語に登場する劇場のジオラマも。
どの角度からも影絵で表現できるよう、影絵に先立って制作されたのだとか。
一環して作品から伝わってくるのは、87歳の今も絶えずあふれ出てくる創作欲!
誰よりもー。
作家自体が光と影の世界に魅了され、それを表現しているからこそ
私達はこんなにも、カミソリ一枚で創り出される世界に魅せられるんだろうな。
いつかは原画を見てみたいと思っていたところ
20年ぶりに自宅スタジオ展を開催しているというので洗足へ。
受付を入ってまず驚いたのが、迎えてくれたたくさんの動物たち。
犬、猫、インコ、アロワナ、フクロウ、ワライカワセミまで!!
作品に関連した演出なのかな。と思っていたら、こんなスケッチがー。
どうやらこの動物たちは、作家が飼っている子たちらしい。びっくり!
その作家は藤城清冶さん。
87歳になった今も意欲的に創作を続けている、影絵作家の第一人者。
絵本などの印刷物で見ても、十分美しいと思っていたけれどー。
当然ながら、後方から光を受けて映し出される影絵本来のかたちには適わない。
一層際立つ光と影のコントラスト。
そこに色とりどりの鮮やかな色彩を加えた幻想的な世界は
氏が「光と影の詩人」と呼ばれていることを素直に納得させてくれる。
最近の積極的に取り組んでいるという日本の風景。
京都の清水寺、広島の原爆ドーム、福島の三春の滝桜 etc.
現地まで何度も足を運んでスケッチをし、作成したというこれらは
いつもの幻想的なメルヘンタッチとは違っていてー。
秋田の竿灯祭り。
お祭りの場独特の高揚感。
迫りくる提灯の群れに圧倒される。
意外で、、、でも私的にとても印象的だった軍艦島。
影絵で廃墟・・・?と思ったけれど、廃墟だからこその光と影がそこにはあって
逆に陰影が際立つ迫力ある作品だと思った。
そして最新作である、爆笑問題・太田光著『マボロシの鳥』の挿絵。
今回の絵本化にあたり作成された40枚の影絵たちが並ぶ。
通常一枚に五日はかかるのに、本作は二日ほどの急ピッチで仕上げていったのだとか。
薄暗い劇場。
煌々と差し込むスポットライトの光。
滑稽な出で立ちの魔人。
物語の舞台が変われば、一転して影絵はやさしい色合いに。
七色に輝く羽根。
マボロシの鳥。
会場には、物語に登場する劇場のジオラマも。
どの角度からも影絵で表現できるよう、影絵に先立って制作されたのだとか。
一環して作品から伝わってくるのは、87歳の今も絶えずあふれ出てくる創作欲!
誰よりもー。
作家自体が光と影の世界に魅了され、それを表現しているからこそ
私達はこんなにも、カミソリ一枚で創り出される世界に魅せられるんだろうな。
by bukubuku_abuku
| 2011-06-17 23:44
| シネマとアートと音楽と